いっっっそがしいいいい。土日また休みなしだよ。
文学愛が足りない・・・・
- 作者: 徳冨健次郎
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 1977/08
- メディア: 文庫
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最近、徳富蘆花の『みみずのたはこと』を再読しています。この小説、大好きだ。
何が好きってあの風景を描くかのような文章!!情緒的で詩のように綺麗。感性のみで見る田舎の風景画。
その昔蘆花は、東京という都会から世田谷の千歳村という田舎に移り住んで晴耕雨読の生活を続けた、そんな中でこの
「みみずのたはこと」という小説が完成したのだけど
(そしてそれは、とりもなおさず、蘆花自身が終生尊敬し続けたトルストイの行動を踏襲しているのだけど)
文明開化の荒波からはいっさい離れて「持たぬ生活」を営もうとした徳富蘆花。
そんな自分自身をいささか皮肉って揶揄の気持ちから「美的百姓」*1と称していた。
百姓という地味な生活手段に「美的」をつけるあたりが芸術家と「ホンモノ」の百姓の大きな違いですよね。
そして現代にはずいぶん「美的百姓」が増えたと思う・・・それは団塊の世代に。
会社を辞めて都会から離れ、なつかしい田舎に戻って生産的な農耕生活を楽しむ、
という人々が、増えているようです。
やっぱりヒトって自然を求めてやまない生き物なんですよ。結局。
*1:生活のためでなく、趣味のため又は自然を愛する気持ちのために行う百姓的労働生活